2017年11月27日

自殺詰検討結果(暫定版)4(1978年、1979年分)

今回は1978年と1979年に発表された作品の検討結果で、対象作品は4作。
既にOnsite Fairy Mateの自殺詰検討結果(暫定版)に追加していますので、そちらもご覧ください。


S30Yasunaga197811.gif
【作意手順】
26金打 同金 同金 同玉 17金 同玉 16金 同玉 61角成 17玉
62馬 16玉 52馬 17玉 53馬 16玉 43馬 17玉 44馬 16玉
34馬 17玉 35馬 16玉 25馬 17玉 26馬 同桂 18龍 同桂成 まで 30手

玉に接近する片道馬鋸の作品。
しかし、作意は移動捨合の妙防で不詰でした。

《不詰》12手目26桂以下不詰

作意は成立しなかったものの、この図自体は不詰ではありません。
導入部に6手で詰む早詰がありました。

《早詰》初手から
27金 同銀成 15金 17玉 18龍 同全 まで 6手

また、7手目28龍以下作意と同手数で詰む余詰もあります。

《余詰》7手目から
28龍 16玉 61角成 25桂 同龍 17玉 62馬 26桂 16金 27玉
72馬 45桂 同馬 36角 同龍 16玉 28桂 17玉 37龍 27桂
同馬 同銀生 18歩 同桂成 まで 30手

まっすぐ前に利く駒を合駒すると「27金 同銀 18X 同銀」の詰筋があるので、
桂や角を合駒して粘るのですが、最終的には37歩を入手して詰となります。
上手くアレンジすれば「作品」になりそうな手順です。



S8Kato197911-1.gif
【詰手順】
37龍 27香生 26龍寄 同桂 28龍 同香生 27馬 同玉 まで 8手

玉を動かして16香で詰める筋ですが、いきなり27馬は同香と応じられて詰みません。
37龍は次に28龍の二段活用を見据えた手で、同香生と応じる手を強制しています。
邪魔な香にはこれでどいてもらえるのですが、香が動いたせいで、56龍の利きが16に通っています。
そこで、28龍を決行する前に26龍寄と捨てて56龍を消去します。
これで準備万端、27馬の決め手が飛び出します。
大駒3枚を捨てる作品というと豪快なイメージがありますが、二度の香不成に伏線的な手順も絡めた繊細な作品だと思います。
もちろん完全作で長手数余詰もありませんでした。



S8Kato197911-2.gif
【詰手順】
25銀 同飛生 23銀生 同飛 13角成 同飛 24龍 同玉 まで 8手

受方の飛を翻弄する作品ですが、初手は飛不成を強制する「打診捨駒」です。
これを省略して23銀右生とすると同飛成以下作意同様に進めたときに、最後に同玉の代わり同龍とされて詰みません。
3手目は王手をするための必然の不成ですが、さりげなく双方不成になっています。
こちらも完全作で長手数余詰もありませんでした。



S34Yasunaga197911.gif
【作意手順】
58金 46玉 47金 同玉 48香 57玉 66銀 67玉 49馬 66玉
76馬 57玉 56と 同玉 66飛 57玉 67飛 56玉 55と 同玉
54飛 同桂 44馬 56玉 66飛 57玉 56飛 同玉 68桂 57玉
66馬引 同桂 58馬 同桂成 まで 34手

詰上り「+」となる曲詰ですが、早詰がありました。
最短は以下の22手です。

《早詰》3手目より
28馬 37歩 56と 同玉 66飛 45玉 44と 55玉
54飛 同桂 56香 46玉 47金 同玉 37馬引 57玉 46馬 同桂
58銀 同桂成 まで 22手

なお、作意の10手目66玉の代わりに58歩とした変化の扱いがよく分かりませんでした。
同手数駒余りで詰むことは確かですが、無駄合いとして扱われた可能性も考えられます。
筆者は当時の詰パラを持っていないので、ご存知の方はどうか情報の提供をお願いします。

追記:2017年11月30日

泰永氏の34手の自殺詰について、神無太郎氏より情報提供がありました。
これは例題としての出題で、10手目の変化に関する言及はなかったそうです。
更に、左真樹氏より「非常な秀局であるだけに実に残念。ぜひ修正を」とのコメントと共に、余詰指摘があったそうです。
元の指摘は略記されていますが、再現すると以下のようになります。

58金 46玉 45と 56玉 65銀 同玉 64と 56玉 46と 同玉 36馬上 55玉 65飛 56玉 
76飛 66歩 同飛引 55玉 75飛 65歩 同飛上 56玉 76飛 66歩 同飛引 55玉 75飛 
65歩 同飛上 56玉 76飛 66歩 同飛引 55玉 75飛 65歩 同飛上 56玉 76飛 66歩 
同飛引 55玉 75飛 65歩 同飛上 56玉 76飛 66歩 同飛引 55玉 75飛 65歩 同飛上 
56玉 76飛 66歩 同飛引 55玉 75飛 65歩 同飛上 56玉 76飛 66歩 同飛引 55玉 
75飛 65歩 同飛上 56玉 76飛 66歩 同飛引 55玉 75飛 65歩 同飛上 56玉 76飛 
66香 同飛引 55玉 75飛 65香 同飛上 56玉 76飛 66香 同飛引 55玉 75飛 65桂 
同飛上 56玉 76飛 66桂 同飛引 55玉 75飛 65銀 同飛上 56玉 76飛 66銀 同飛引 
55玉 54と 同桂 75飛 65歩 同飛上 56玉 57金 同玉 48馬 56玉 66馬 同桂 55飛 
67玉 45馬 56歩 58銀 同桂成 まで 124手 駒余り 銀桂3香4歩17





以上、1978年と1979年に発表された作品の検討結果の報告でした。
次回はいつになるか分かりませんが、1980年の3作についての報告を予定しています。
posted by 神無七郎 at 18:54| Comment(0) | 検討結果

2017年02月26日

自殺詰検討結果(暫定版)3(1976年分)

今回は1976年に発表された作品の検討結果で、対象作品は2作。
前回は1973年分の報告でしたが、1974年は発表作なし。
1975年分は1作で、これはWFP88号に詳細な報告をしています。
では、今回の2作について簡単な紹介と結果の報告を行います。
手順はOnsite Fairy Mate自殺詰検討結果(暫定版)で見ることができるので、そちらもご参照ください。


S8Ishikawa197611.gif
【詰手順】
27銀 17玉 16金 同歩 26銀 同桂 18龍 同桂成 まで 8手

自殺詰の煙詰でよく使われる収束に1枚駒が加わって、詰上り「1」の曲詰となっている作です。
基本手筋を使った習作といったところでしょうか。完全作で長手数余詰もありませんでした。



S108Hanazawa197611.gif
【詰手順】
86龍 同玉 75馬 95玉 87桂 同と 96歩 同玉 97香 同と
同金 95玉 94と 同玉 95歩 同玉 86金 94玉 93と 同玉
94歩 同玉 85金 93玉 83と 同歩 同歩成 同玉 74馬 93玉
92と 同飛 同馬 同玉 91飛 83玉 94飛成 73玉 74金 72玉
73歩 81玉 72歩成 同玉 83龍 71玉 62と 同玉 73龍 53玉
64金 同と 54と右 同と 63龍 44玉 33銀生 同玉 32馬 44玉
45香 同と 55銀 同と 34銀成 45玉 55と 同玉 65馬 45玉
46歩 同玉 47金 45玉 44全 同玉 45歩 同玉 56金 44玉
45金 同玉 54龍 46玉 55龍 37玉 28銀 36玉 37銀 同玉
28金寄 36玉 37金 同玉 38金 36玉 37金 同玉 38馬 36玉
26と 同玉 25龍 17玉 16馬 同桂 28龍 同桂成 まで 108手

第3回前衛賞特別賞を受賞した自殺詰の煙詰。
龍追いも使われていますが、馬と小駒を主体とした逆算が多く、時代を先取りした手順です。
ただし、今回の検討で82手の早詰が見つかりました。かなり変化の多い手順です。

《早詰》(これより短い詰みがあるかどうかは不明)
86龍 同玉 75馬 95玉 87桂 同と 96歩 同玉 97香 同と
同金 95玉 94と 同玉 95歩 同玉 86金 94玉 76馬 85桂
93と 同玉 94歩 同玉 85金 93玉 83歩成 同歩 同と 同玉
94金 73玉 85桂 72玉 62と 同玉 52馬 72玉 73桂成 同玉
83飛 72玉 82飛生 73玉 74と 同玉 83飛成 64玉 55銀 同と
54と 同と 63龍 55玉 54銀成 45玉 46歩 同玉 47金 45玉
56金 同玉 67龍 46玉 47香 37玉 28銀 36玉 27銀 37玉
26銀 36玉 35と 26玉 25馬 37玉 36と 同桂 27金 同玉
28金 同桂成 まで 82手

※上記手順で20手目85飛は
93と 同玉 94歩 同玉 85金 93玉 83と 同歩 同歩成 同玉
94金 73玉 83飛 72玉 71と 同玉 62と 同玉 63飛成 71玉
61龍 82玉 81龍 73玉 74馬 62玉 61龍 53玉 64馬 同と
54と右 同と 52飛 44玉 45香 同と 55と 同と 35銀 45玉
34銀引生 56玉 57歩 同玉 48金寄 56玉 57金 同玉 66龍 47玉
46龍 同と 58飛成 37玉 38金 36玉 47金 同と 26と 37玉
38龍 同と まで 82手

※上記手順で60手目47同玉は67龍とし
・57歩は 48香 37玉 28銀 36玉 27銀 37玉 26銀 36玉 35と 26玉
 25馬 37玉 36と 同桂 27金 同玉 28金 同桂成 まで 2手早い
・57飛も 49香 37玉 28金左 36玉 37歩 同飛生 56龍 46歩 37金 同玉
 28銀 36玉 27銀 37玉 36飛 同桂 28金 同桂成 まで 2手早い
・上記手順中37歩に対し同飛成とし、56龍に46龍と受けるのは
 58馬 47歩 37金 同玉 47馬 同龍 38歩 同龍 まで 4手早い



以上1976年の2作分の報告でした。
フェアリーデータベースでは1977年は作品が見当たらず、1978年は1作のみ、1979年に3作が発表されているので、次回の報告は1978年と1979年の4作とする予定です。
posted by 神無七郎 at 20:28| Comment(0) | 検討結果

2016年11月05日

自殺詰検討結果(暫定版) 2(1973年分)

自殺詰検討結果(暫定版)報告の2回目です。
今回は1973年に発表された作品の検討結果で、対象作品は4作。
手順はOnsite Fairy Mateの自殺詰検討結果(暫定版)で見ることができるので、そちらもご参照ください。
では、今回の4作について簡単な紹介と結果の報告を行います。


S20Hanazawa197310.gif
【詰手順】
27金 同香生 29桂 同角生 18歩 同角生 29桂 同角生 18歩 同角生 29桂 同角生
18歩 同角生 29桂 同角生 28銀 同香生 18銀 同角生(成) まで 20手

持駒消去が主題の作品。最終手に対し合駒ができないよう、邪魔な桂と歩を角に取らせて消去します。
ただし、持駒銀は最後に残しておかないと最終手同角の代わりに27玉と逃げられて詰みません。
最終手は成・生非限定。主題から考えれば「生」の方が作意でしょうか。
検討結果は上記の成・生非限定を除いて完全。長手数の余詰もありませんでした。



S114Hanazawa197310.gif
【作意】
25と左 13玉 24と 12玉 23と 11玉 12歩 21玉 22歩 31玉 32と 同玉 42香成
33玉 43杏 34玉 44杏 35玉 36銀 同玉 37と右 35玉 34杏 同玉 25と 33玉 24と
32玉 23と 31玉 21歩成 同玉 11歩成 31玉 21と 同玉 32金 11玉 12と 同玉
22金 13玉 23金 14玉 24金 15玉 25金 16玉 17と 同玉 28と寄 16玉 15金 同玉
26と 14玉 25と 13玉 24と 12玉 23と 11玉 12歩 21玉 22歩 31玉 32と 同玉
42金 33玉 43金 34玉 44金 35玉 45金 36玉 37と 同玉 38と右 36玉 48桂 同龍
35金 同玉 26金 34玉 25金 33玉 24金 32玉 23金 31玉 21歩成 同玉 11歩成
31玉 21と 同玉 32金打 11玉 12金 同玉 22金 13玉 23金 14玉 24金 15玉 25金
16玉 26金 17玉 28と 同龍 まで 114手

1筋と3筋で車井戸型の昇降を行う独創的な知恵の輪作品。
17桂を入手して龍を引っ張り出せば自玉を詰められるのですが、余分な「と金」も消しておかないといけないので、1筋と3筋を2往復する手順が成立するという仕掛けです。
しかし、本作は解答募集が行われておらず、作意もやや虫が良すぎたようです。
27香を消す筋で36手の早詰が見つかりました。

《早詰》(これより短い詰みがあるかどうかは不明)
15金 13玉 14金打 12玉 13歩 11玉 21香成 同玉 12金 31玉
41香成 32玉 42杏 33玉 43杏 34玉 35と 同玉 45金 36玉
26と 同玉 17と直 36玉 48桂 同龍 37と右 同龍 27と寄 同龍
46金 26玉 35銀 17玉 18と 同龍 まで 36手



S146Hanazawa197310.gif
【作意】
22金 同玉 23歩 11玉 22歩成 同玉 23歩 11玉 22歩成 同玉
23歩 11玉 22歩成 同玉 23歩 11玉 22歩成 同玉 23歩 11玉
22歩成 同玉 23歩 11玉 22歩成 同玉 23歩 11玉 22歩成 同玉
23歩 11玉 22歩成 同玉 23歩 11玉 22歩成 同玉 23歩 11玉
22歩成 同玉 23歩 11玉 22歩成 同玉 23歩 11玉 22歩成 同玉
23歩 11玉 22歩成 同玉 23歩 11玉 22歩成 同玉 23歩 11玉
22歩成 同玉 23歩 11玉 22歩成 同玉 23歩 11玉 22歩成 同玉
23龍 11玉 43香成 88歩 同角 77歩 同角 66歩 同角 55歩
同角 44歩 同角 33歩 同角生 22歩 同角生 21玉 32杏 同金
同龍 同玉 33金 21玉 12香成 同玉 13歩 21玉 12歩成 同玉
13歩 21玉 12歩成 同玉 13歩 21玉 12歩成 同玉 13歩 21玉
12歩成 同玉 13歩 21玉 12歩成 同玉 13歩 21玉 12歩成 同玉
13歩 21玉 12歩成 同玉 13歩 21玉 12歩成 同玉 11金 同飛
13角成 21玉 12馬 同玉 22金 13玉 23金 14玉 24金 15玉
25金 16玉 26金 17玉 27金 同玉 まで 146手

一局に2度の持駒消去を織り込んだ意欲作。
99角を使った開き王手のとき、持駒があると99角を飛で取られて失敗するので、持駒消去を行います。
73手目待望の43香成で開き王手が実現しますが、これに対し受方は歩を連続合で抵抗。
この歩も邪魔になるので、再び持駒消去が必要になるというわけです。
本作も解答募集は行われておらず、強引に玉を自玉の傍に呼び出す筋で44手の早詰を生じていました。

《早詰》(これより短い詰みがあるかどうかは不明)
22金 同玉 12香成 同玉 13龍 21玉 22歩 32玉 41銀生 31玉
33龍 32香 21歩成 同玉 32銀生 11玉 13香 12歩 21金 同飛
同銀成 同玉 12香成 同玉 22飛 11玉 31龍 21香 同飛生 12玉
13金 同玉 22龍 14玉 23龍 15玉 24龍 16玉 25龍 17玉
15龍 16香 28飛成 同金 まで 44手

※上記手順で10手目同飛は4手短い。具体的には以下、
23金 31玉 21歩成 同玉 12龍 31玉 41香成 同玉 52金 31玉
42龍 21玉 32金 12玉 22金 13玉 33龍 23歩 同金 14玉
24金 15玉 35龍 25香 同金 16玉 15飛 27玉 28歩 同金 まで

※12手目の変化は他の合駒でも同手数。例えば金合なら以下、
21歩成 同玉 32銀成 11玉 12歩 同玉 23金 11玉 21金 同飛
同全 同玉 12金 同玉 22飛 11玉 31龍 21歩 同飛生 12玉
11飛成 23玉 13金 24玉 14金 25玉 15金 26玉 16金 27玉
28歩 同金 まで



S2508Hanazawa197312.gif

本作は超長手数のため作意の記述は省略します。
自殺詰検討結果(暫定版)で作意をご確認ください。

知恵の輪型の持駒増幅で香を入手し、その香を使って「と金」群を剥がすという仕組みで超長手数を実現しようとした作品。
解答募集は行われていませんが、後に森茂氏によって早詰を指摘されています。
この修正図が後の6416手の大作に繋がっていきます。

今回の調査では森茂氏の指摘順より短い解は見つからなかったので、その手順を以下に示します。
ただしこの手順は略記を元に復元したものです。
略記には手数の記載がなく、長そうな手順が変化として括弧書きされていたりするので、
以下の手順には私の「解釈」が入っています。

《早詰》(森茂氏指摘。これより短い詰みがあるかどうかは不明)
53と 同玉 43歩成 54玉 53と 同玉 63香成 54玉 44と 同玉
43桂成 54玉 53圭 44玉 43金 34玉 33と 24玉 34と 同玉
33銀成 24玉 23全 34玉 33金 44玉 43圭 54玉 53杏 64玉
63杏左 74玉 72龍 84玉 82龍 74玉 73杏 64玉 63杏右 54玉
53圭 44玉 43金 34玉 33全 24玉 23杏 14玉 12龍 13歩
同杏 24玉 23全 34玉 33金 44玉 43圭 54玉 53杏 64玉
63杏左 74玉 72龍 84玉 82龍 74玉 73杏 64玉 63杏右 54玉
53圭 44玉 43金 34玉 33全 24玉 23杏 14玉 12龍 13歩
同杏 24玉 23全 34玉 33金 44玉 43圭 54玉 53杏 64玉
63杏左 74玉 72龍 84玉 82龍 74玉 73杏 64玉 63杏右 54玉
53圭 44玉 43金 34玉 33全 24玉 23杏 14玉 12龍 13歩
同杏 24玉 23全 34玉 33金 44玉 43圭 54玉 53杏 64玉
63杏左 74玉 72龍 84玉 82龍 74玉 73杏 64玉 63杏右 54玉
53圭 44玉 43金 34玉 33全 24玉 23杏 14玉 12龍 13歩
同杏 24玉 23全 34玉 33金 44玉 43圭 54玉 53杏 64玉
63杏左 74玉 72龍 84玉 82龍 74玉 73杏 64玉 63杏右 54玉
53圭 44玉 43金 34玉 33全 24玉 34全 同玉 33桂成 24玉
23杏 14玉 12龍 13銀 同杏 24玉 23圭 34玉 33金 44玉
43圭 54玉 53杏 64玉 63杏左 74玉 72龍 84玉 75龍 83玉
84歩 82玉 83歩成 同玉 84歩 82玉 83歩成 同玉 84歩 82玉
83歩成 81玉 92と 同香 72龍 91玉 61龍 82玉 83歩 同玉
81龍 74玉 71龍 84玉 75銀 83玉 74銀 84玉 85歩 同銀
83銀成 同玉 75桂 84玉 73龍 95玉 84龍 同玉 まで 228手



以上1973年の4作分の報告でした。
1974年は発表作が見当たらず、1975年分は既に別途報告した1作のみ(http://k7ro.sakura.ne.jp/report/selfmate6416.html)ので、次回は1976年分の報告になると思います。
もし1974年、1975年で漏れた自殺詰がおりましたらご教示ください。
posted by 神無七郎 at 20:01| Comment(0) | 検討結果

2016年05月31日

自殺詰検討結果(暫定版)について

Onsite Fairy Mateのページに自殺詰検討結果(暫定版)をアップロードしました。
これは既発表の自殺詰(自玉詰)を「Worst1.exe」を用いてすべてチェックしようという企画の中間報告的な資料です。
前々から予定だけはあったこの「報告」ですが、都合により延び延びになっており、完了予定も立たないので、とりあえず現在検討が終わっている分だけでも順次報告することにしました。

今回は1971年と1972年に発表された作品の検討結果で、対象作品は7作。
今後も時間の合間を見つけて、少しずつ追加して行きたいと思います。
内容について質問等は、このブログのコメント欄や掲示板にお願いします。

では、今回の7作について簡単な紹介と結果の報告を行います。



S10Kato197109.gif

【詰手順】
88銀 同歩生 98銀 同角生 89桂 同角生 96龍 同飛 87馬 同玉 まで 10手

本邦初の自殺詰。攻方玉を詰めないよう受方が不成を繰り返して抵抗しますが、最後は飛を逆用されて詰型に持ち込まれます。
ルール説明用の例題として作られたであろう作品ですが、見事な完成度です。
Worst1.exeによる検討も無事通過。長手数余詰もありません。



S10Hara197201.gif

【作意】
27金 同角生 18銀 同角生 29桂 同角生 27金 同桂成 28金 同圭 まで 10手

作意は上記の通りですが、初手から「18銀 同桂成 まで 2手」の早詰。
更に作意8手目同玉とし、17金なら同香成、18金なら同角生で不詰。
すかし詰と同様に考えて読みを打ち切ってしまったのでしょう。

S10Hara197204.gif

【作意】
27金 同角生 18銀 同角生 29桂 同角生 27金 同桂成 28金 同圭 まで 10手

上記の修正図ですが、早詰は消えたものの不詰はそのまま残っています。
修正案としては攻方「25と47金」を「37金」に変更し、受方「46角」を追加することが考えられます。
(要は27玉を防ぎつつ、27桂生が詰むようにすれば良い)



S1102Fukai197208.gif

【作意】
96圭 同玉
97龍 85玉 86龍 74玉 75龍 83玉 84龍 72玉 82龍 61玉
71龍 52玉 51龍 43玉 42龍 54玉 53龍 45玉 55龍 36玉
46龍 27玉 37龍 18玉 17龍 29玉 19龍 38玉 28龍 47玉
37龍 56玉 57龍 45玉 46龍 54玉 55龍 43玉 44龍 52玉
42龍 61玉 51龍 72玉 71龍 83玉 82龍 74玉 73龍 85玉
75龍 96玉 97銀 同玉 77龍 96玉
「97龍 85玉 86龍 74玉 75龍 83玉 84龍 72玉 82龍 61玉
71龍 52玉 51龍 43玉 42龍 54玉 53龍 45玉 55龍 36玉
46龍 27玉 37龍 18玉 17龍 29玉 19龍 38玉 28龍 47玉
37龍 56玉 57龍 45玉 46龍 54玉 55龍 43玉 44龍 52玉
42龍 61玉 51龍 72玉 71龍 83玉 82龍 74玉 73龍 85玉
75龍 96玉 97歩 同玉 77龍 96玉」×18
97龍 85玉 86龍 74玉 75龍 83玉 84龍 72玉 82龍 61玉
71龍 52玉 51龍 43玉 42龍 54玉 53龍 45玉 55龍 36玉
46龍 27玉 37龍 18玉 17龍 29玉 19龍 38玉 28龍 47玉
37龍 56玉 46龍 67玉 76龍 同玉 まで 1102手

「龍追い×持駒消去」の機構を利用した超長手数作品。
出口信男氏により66手の早詰が指摘されていましたが、更に短い26手の早詰が見つかりました。
自殺詰の長編はとにかく潰れやすく、修正案は思いつきません。

≪早詰≫(※最初に掲載した手順は変別解のため訂正 2016.6.4)
76龍 95玉 62角成 94玉 84銀成 95玉 93全 73香 86角 84玉
73龍 85玉 96圭 同玉 97銀 85玉 63馬 74桂 83龍 76玉
74龍 67玉 65龍 66桂 79桂 同圭 まで 26手



S14Hanazawa197211.gif

【詰手順】
45と引 37玉 38金 同角生 57龍 47歩 55角 46桂 同角 同と
49桂 同銀成 48銀 同全 まで 14手

逆王手を交えて龍のピン止めと、ピン外しが絡み合う凝った手順の作品。
8手目46桂のところ他の合駒は47龍以下簡単。7手目55角の限定の意味もこの変化に現れています。
自殺詰が「試作」の段階から「創作」の段階に進んだことを印象付ける作品ですね。
8手目同龍は26銀以下26銀 同と 46銀 同龍 47龍 同角で同手数駒余り。
つまりこの作は普通詰将棋と同様、同手数駒余りを劣位の変化として扱う前提で作られているようです。
非限定は3ヶ所。
6手目歩合で香、桂合でも同手数。
また、7手目及び9手目に「36と 同と」の2手を挟む迂回的なキズ(厳密には余詰)があります。
初期のフェアリーは普通詰将棋の慣習が不明瞭な形で持ち込まれているので、現在の目から見ると問題のあるケースが多いのですが、本局もあくまで「当時の基準では」完全作です。



S138Hanazawa197211.gif

【作意】
66馬 49玉 29龍 39歩成 58銀引 同と 39馬 59玉 58金 69玉
59金 同玉 49馬 69玉 68と 79玉 69と 同玉 59馬 79玉
78と 89玉 98銀 同玉 88と寄 99玉 98と 同玉 99歩打 同玉
77馬 98玉 97と 同玉 87と 98玉 99馬 87玉 86と引 97玉
87と 同玉 89香打 96玉 97歩打 同玉 88馬 96玉 95と 同玉
96歩打 同玉 87馬 95玉 94と 同玉 84と上 95玉 94と 同玉
85と 同玉 86馬 94玉 84と 同玉 85馬 93玉 83角成 同玉
84馬 92玉 91と 同玉 81歩成 92玉 91と 同玉 81と 同玉
93馬 91玉 81香成 同玉 92馬 71玉 61香成 同金 同桂成 同玉
71金打 同玉 82馬 61玉 51香成 同金 同桂成 同玉 61金打 同玉
72馬 51玉 41香成 同金 同桂成 同玉 51金打 同玉 62馬 41玉
31と 同玉 53馬 21玉 43馬 31玉 42馬 21玉 32馬 12玉
23歩成 11玉 12と 同玉 21馬 13玉 22馬 14玉 23馬 15玉
24馬 16玉 25馬 17玉 26馬 同桂 18龍 同桂成 まで 138手

自殺詰の煙詰。
中盤の横追い趣向手順などは、黒川一郎氏の煙詰に出てきそうな手順で楽しいですね。
自殺詰の煙詰で詰上り3枚のものは詰型が限られ、本局のように18成桂で詰ますものか、28成桂で詰ますもの及び各々の左右反転型しかありません。
当時も余詰の指摘があったそうですが、実はもっと短手数で詰みます。

≪早詰≫
66馬 49玉 45龍 46桂 38角 同玉 18飛成 28角 同龍 49玉
58銀引 同と 29龍 39銀 同馬 59玉 48馬 同玉 58金 37玉
38歩 同桂成 28龍 同圭 まで 24手


S148Hanazawa197212.gif

【作意】
88と左上 同金 78歩 同金 同と 同玉 79金 77玉 87と 同金
68と 76玉 66と 同玉 57馬 76玉 65銀 同玉 55と 76玉
77歩 同金 同と 同玉 76金 同玉 86と 77玉 78金 同玉
79馬 77玉 88角 86玉 77角 同玉 88馬 76玉 75と 86玉
96と 同玉 95と 86玉 85と左 96玉 86と 同玉 95銀 同玉
77馬 94玉 76馬 95玉 85と 96玉 87馬 85玉 86馬 94玉
84と 同玉 85馬 93玉 83銀成 同玉 75桂 93玉 83桂成 同玉
73銀成 同玉 64と 83玉 74と 93玉 92と 同玉 83と 同玉
84馬 92玉 91と 同玉 81香成 同玉 93馬 91玉 81香成 同玉
92馬 71玉 61香成 同玉 83馬 51玉 73馬 41玉 31と 同玉
41金 同玉 33桂生 31玉 21香成 同金 同桂成 同玉 11金 31玉
43桂 41玉 51桂成 31玉 41圭 同玉 63馬 31玉 21金 同玉
54馬 31玉 53馬 41玉 52馬 31玉 42馬 21玉 32馬 12玉
23歩成 11玉 12と 同玉 21馬 13玉 22馬 14玉 23馬 15玉
24馬 16玉 25馬 17玉 26馬 同桂 18龍 同桂成 まで 148手

上記の修正図ですが、こちらも26手の早詰がありました。
修正は困難だと思われます。

≪早詰≫
88と左上 同金 86角 同金 88と上 76玉 86と 同玉 97と直 76玉
66と 同玉 65馬 57玉 68と 48玉 49金 37玉 38龍 26玉
35龍 27玉 26金 同桂 18飛成 同桂成 まで 26手

本局以外にも煙詰に挑戦した作はいくつかありますが、いずれも早詰がありました。
本報告の続編で説明したいと思います。

posted by 神無七郎 at 23:12| Comment(0) | 検討結果